「琉球石灰岩」のご紹介

珊瑚や貝殻が堆積しつくりだされた「琉球石灰岩」。

沖縄では住宅や公共施設をはじめとする建造物や歩道など、

街のいたるところに琉球石灰岩が使用され、生活の一部となっています。

弊社でもカタログに掲載されており、取り扱い可能である事を皆様ご存じでしょうか?



4つの面状+乱形をご用意しております。

自然で柔らかな質感と、独特の風合いが特徴的です。


それでは、それぞれの面状を簡単にご紹介していきます。


【本磨き】
カット後、表面の穴を埋め、研磨し、光沢を出した仕上げです。
艶を失わないために、屋内で使用するのがお勧めです。


【水磨き】
本磨きと同じくカット後、表面の穴を埋め、
光沢が出る前の仕上げとなるのが水磨きです。
さらっとしたマットな触り心地で、柔らかい雰囲気が出ます。


【切り肌】
切断したままの表面仕上げです。
切断時の刃型(ノコ目)が残る場合がありますが、これも切り肌の特徴のひとつです。


【ビシャン仕上げ】
表面の穴埋め後、上から専用の機械で叩いて仕上げたものです。
表面は細かくボコボコした様な仕上がりとなります。
切り肌よりナチュラルで優しい雰囲気を感じられます。


【乱形(片面スライス)】
片面は平らにスライスされており、大小の異なるサイズが混ざっています。
屋内壁面にお勧めです。




こちらは、弊社沖縄ショールームのシーサー台座です。
台座はビシャン仕上げ、天板は水磨きとなっています。

このように表面の仕上げによって、琉球石灰岩の表情は大きく変化します。
独特な風合いで、採掘される時期によっては白っぽいものから赤っぽいものまで、
色むらには大きな幅があります。

また石によって層が詰まっている(固い)部分や、柔らかい層があり、
大きなバラつきがあるのも特徴です。

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ここで、琉球石灰岩の加工までをご紹介致します。
こちらは沖縄本島南部にある採掘場です。
いくつかの採掘場をまわり、原石をストックします。

ブロック石でも、大きな原石が採掘されるのは稀だそう。
常に良い石が採掘されるわけではなく、時期によっても変わってくるそうです。

大工程として、こちらの直径約2m40㎝もある
一番大きな刃で原石をカットし、ブロック分けをしていきます。
石の大きさによって刃の大きさも変わり、中工程へと続いていきます。
前半でご紹介した表面の仕上げの種類によって、工程は変わっていきます。


加工途中で石が割れてしまったり、
見えない部分に大きな穴が見つかるケースもあり、ロスも多く出る事から、
1つのブロック石から実際製品になるのは40%ほど。
それほど貴重な「琉球石灰岩」なのです。


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最後に、街中にある琉球石灰岩で、面白い施工例を見つけたのでご紹介致します!

こちらは公共施設の外壁部分、約300角サイズ 切り肌での施工例です。

白っぽいものと赤っぽいものの、色幅の違いがわかります。

こちらは面状やサイズが異なるものを組み合わせて施工しています。

フラットな仕上がりではなく、凹凸感があり様々な表情が楽しめますね♪


琉球石灰岩の、新しい魅力が感じられる施工例でした!


沖縄の海と珊瑚の恵みからつくりだされた「琉球石灰岩」、ぜひご検討ください。

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今回ご紹介させていただいた商品は、
ショールームにもサンプルをご用意しております。

なお沖縄ショールームでは、現在土曜日のみ、当面の間事前予約にて承っております。
ご来店の際は、お手数ですがお電話にてご予約をお願い致します。
〈沖縄営業所〉098-996-3612


皆様のご来店を、心よりお待ちしております。